ガイガーカウンターのG-Watcher V2は、アルファ線、ベータ線、ガンマ線の3つを測定できます。ただし、ガイガーミュラー管のマイカ(雲母)の窓が箱の中にありますので、アルファ線は箱の蓋を開けないと測定できません。そこで、箱に切れ目を入れて、アルファ線を測定しやすいようにしました。G-Watcher V2の研修会でも、希望者にはこの加工を行います。
ガンマ線しか測定できない放射線測定器が多いですが、これで蓋を閉じていてもアルファ線、ベータ線、ガンマ線の3つを測定できるようになりました。ストロンチウムはガンマ線を出さずにベータ線を出しますし、プルトニウムとウラニウムはガンマ線を出さずにアルファ線を出します。ガンマ線の測定だけでは、これらの危険から身を守れません。
使った道具は、ホットナイフと、100均のドライバーセット、ラジオペンチです。ホットナイフは半田ごてにも使えるタイプです。
これが、動作した状態のG-Watcher V2です。

この左側の側面に十字のくぼみがあります。この反対側にガイガーミュラー管のマイカ(雲母)の窓があります。プラスチックの箱をホットナイフで切って穴を開けるわけです。

まず、電源の線がつながっていたら抜いておきます。
蓋を外します。蓋は指をかけて軽く引っ張ると外れます。

左上の丸い筒がガイガーミュラー管です、箱の外側に向いている端がマイカ(雲母)の窓で、壊れやすいので注意しましょう。
液晶を引っ張って、外します。

基盤を止めているネジを外します。ナットを聞き手でない方の指で押さえながら、利き手でプラスドライバーを使いボルトを回すと、やりやすいです。

ネジを外したところです。もともとボルトは黒かったのですが、昔使っている間に1個外れて無くして、市販の色を塗っていないもので代用したので、1つだけ銀色です。交換する場合は、「さら小ねじ M3×8」という規格でできました。太さ3mm、長さ8mmという意味です。
ホットナイフの電源を入れて、切れ目を入れていきます。火事にならないように、注意しましょう。顔を近づけると煙のせいか目が痛くなったので、サングラスをかけてやりました。

十字の一つに切れ目を入れた状態。

十字を入れて、基盤を戻した状態。ガイガーミュラー管のマイカ(雲母)の窓の所に切れ目が入っているのが分かると思います。

ホットナイフにプラスチックの溶けたものが残ったので、マイナスドライバーで掻き落としました。
基盤をネジ止めしていきます。コツがいります。
箱に基盤をはめ、ボルトを箱と基盤の穴に通した状態で台に置きます。ボルトの先端が出た所に、ラジオペンチでナットを乗せます。

ナットを聞き手の反対の手の指で押さえ、ひっくり返します。するとボルトが少し浮き上がりますので、これをプラスドライバーで締めます。これを4カ所繰り返します。

このままでは少し緩いので、ナットをラジオペンチで挟み固定した状態で、ボルトをきっちり締めます。振ったりしたときに緩んでいき、外れることがありますので、しっかり締めましょう。

液晶を差し、蓋を閉めます。

ちょっとガタガタしてますが、切れ目が入りました。これで、マイカ(雲母)の窓を保護したまま、アルファ線を測定できるようになりました。
あとは、長い間使っているとホコリが入りますので、時々蓋を開けて掃除機でホコリを吸い出しましょう。
松浦彰夫 拝













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