流水成道blog: 2013年2月アーカイブ

2013年2月アーカイブ

先週、橘研究所の橘みゆき氏がお亡くなりになりました。

まだ40歳少しを超えたばかりの若さでした。

重度の糖尿病でも苦しい姿を見せず、いつも笑顔で、ほがらかで、人が楽しむのを見て楽しむような、素晴らしい人格者でした。

橘みゆき氏のご冥福を心よりお祈りいたします。

次の文は、橘みゆき氏の著作『21世紀の横型リーダーシップ』にも掲載されたものです。故人の人柄が偲ばれる一文です。

ある夜、こんな夢を見た。小春日和のある日、自転車で数分走り、広い公園に行った。公園の芝生で日向ぼっこしながら読書をしていた。たくさんの子供達が思い思いに遊んでいる声が聞こえる。いつしか睡魔に身をゆだねた。ほんの数分、もう少し長い時間が経過後、子供達が遊んでいる声がしたので、眼を覚ました。起きた場所は、どうやら神社の境内のようであった。手の平を見て、握ったり開いたりできるのを確認後、体を起こした。

声がする方へ歩いていくと、30人位の子供達がしめ縄が巻いている大木の周辺で、思い思いに遊んでいた。しばらく子供が遊んでいるのを遠巻きで見ていると、1人が「主さまが来た!」と言うと、全員が遊びを止めて、本殿の方へ走っていった私も本殿に向かった。子供達の頭を巫女さんが撫でていた。満面の笑みを浮かべていた。見ようによっては保育園の保母さんのようにも見える。この人が主さまなんだろうか。主という位だからお爺さんだと思っていただけに意外だった。巫女さんがわたしに気がついたのか、子供達に「みんな、わたしを訪ねてきた人がいるみたい。後でね」そう言うと、子供達はさっきの大木に戻っていった。

「この地へようこそ。見てのとおり、わたしはこの神社の者です。あなたはまだ死んでないのに、よくここに来れましたね」 「うちの親族の得技なんです」 「時々、そういう人がここに来ます」「子供達は主さまと呼んでいましたが、あの子供達、ザシキワラシですね」 「よくご存知ですね」 「おばあちゃんが聞いたことがありましたから」 「そうですか。あなたのご先祖様はこの地に縁(ゆかり)があるのでしょう」 「そうかもしれません」 「何かわたしに相談したいことがあったら、なんでもどうぞ。でも、わたしは神様ではありませんから、お話を聞いたり、みんなが頑張っているのを応援したり、自然からの恵みに感謝したりみんなの幸せを祈ったりする位しかできないのです」

「幾つか質問していいですか?」 「どうぞ」 「このままだと、環境破壊や資源枯渇、食料不足、水不足が進んでいくでしょう。京(みやこ)から略奪者がこの地に再びやって来ることはないでしょうか」 「北の大地は何度も南から侵略を受けました。いつも敗北し、多くの富と命を奪われました。ですが、生き残った人達が力を合わせて、危機を乗り越えてきました。今回も争いによって多くの命が失われてしまうでしょう。わたし達にできることは、命を落とした人がここで身を清め、山の頂から天へ上るのを手助けすることです。今も昔も、わたし達はそうしてきました」 「ですが、生き残る意志がある人を応援はするでしょう?」 「それはいたしますが、団結して侵略者に対抗する必要があります。侵略者を油断させたり、仲間割れに持ち込めば多少有利になります。ですが、わたし達はそのようなことを何度も試みた結果として、敗北しているのです」 「侵略者に負ければ、この地に生きる人達は苦しみます。それでもいいのですか」 「良くはありません。わたし達は見守ることしかできないため、言葉には言い表せないほどの悲しみを味わいます」 数多くの戦乱で失った魂を見送ることしかできなかったという想いが顔に出ていた。「主さまも苦しいですね」 「ええ」 「さて、思った以上に聞けたから、今日は帰ります」 「いつでもまた来てください。わたし達は、あなたのかたわらで見守っていますから」その時の主さまは、最初に会った時と同じ満面の笑みであった。

私達を見守っている精霊達 - 連山

 

松浦彰夫 拝

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